双撃のブックマーク

個人的なブックマークです。

Googleのローリングスタディホール

「ローリング スタディ ホール」というグーグルの教育支援活動の記事を読んだ。

https://edu.google.com/why-google/our-commitment/rolling-study-halls/?modal_active=none

アメリカ合衆国は広大な国だが、そこに住む子供達には通学が大きな問題となっている。片田舎に住んでいる児童は片道1時間半もスクールバスに揺られて学校に通うのだ。

これまではバスで往復する合計3時間を無為に、あるいは友だちと騒ぎながら過ごしていた。いつも見慣れた景色だから車窓からの景色を楽しむということも無い。

こうした地区に住んでいる子供たちは、大自然の中で過ごしていると言うよりも、都市化されなかった貧しい地域に生まれて過ごしているというのが現実だ。要はまとな教育を受けることも無く、チャンスを与えられず埋もれていく子供の才能が多いということだ。

グーグルは、そうした環境下にある子供たちを支援すべく、あるプロジェクトを開始した。それが「ローリング スタディ ホール」だ。

バスをWi-Fi化し、ノートパソコン(Chromebook)を貸し出して、長いバスの乗車時間に宿題を済ませることが出来る環境を用意しているのだ。

 

この計画がどこまで実効性を持っているのかは知らないが、とても斬新で楽しいアイデアだと思った。日本じゃ考えられないプランだ。

まず、日本だと宿題をパソコンで済ませるという感覚は無い。子供が机にしっかり向かってノートにしっかりとした字を書き込んでいくというイメージだ。バス中でひざにノートパソコンを置いて、キーを叩いていくというのは、宿題をする光景としては信じられない様子だろう。

しかし、私自身はそのアイデアのワイルドさに感銘した。そもそもアメリカの宿題は自分で調べて自分で書くというスタイルが多くて、ネット環境やタイプライターとしてのパソコンとの親和性が高いと言える。バスの中でパソコンのキーを叩いて一仕事済ませてしまうって、これ以上モバイルしている光景ってあるだろうか。

私自身は「モバイル」するならスマートフォンタブレットの方が適していると考えていた。実際、大学のレポートはiPod touchで仕上げ、iPod touchでかなり専門的なことも調べることができた。

しかし、最近の私はまとまった文章を書く時に、なんと紙にボールペンという非デジタルなスタイルで書いていた。職場なんかでまとまった文章を書く場合、スマホタブレットでは「遊んでいる」ように思われて、どうも憚(はばか)るのだ。「悪いことしているんじゃ無いから正々堂々とやればよい」と考えられなくも無いが、やはり毎日のことなので、その辺の配慮はした方がよい。

それにペンに紙というスタイルは、紙を文字で埋めていくことが一種の報酬系になっていて、仕事をより楽しいものにしてくれる。自分が書いてきた文字・文章がある程度俯瞰できるという「確認行動」の出来ることが結構大切になってくる。