双撃のブックマーク

個人的なブックマークです。

英語がしゃべれるヒトに質問する

英語がペラペラになって分かったことはありますか?


英語がある程度話せるようになって4~5年の頃には分からなかったけど、15~30年たった頃に分かったことを10個選んでみました。ずっとアメリカに住んでいるので、アメリカ限定です。

ヘンテコな、不自然な英文と普通の、自然な英文の区別がつくようになった。大量の英文が頭にトックされることで可能になった。
ハイレベルな、難易度の高い語彙や表現を使って話す・書くのではなく、分かりやすい語彙と表現で話し、書くこと方が大事。一時期、必要以上に難しい単語と表現で話したり書いたりしてた時期があったんですが、それで誰が得をするんでしょうね。やたら難しい英語で書く、話すのは意外と容易にできます。分かりやすい表現にうまく調節して話すのは結構難しいです。
丁寧な話し方とカジュアルな話し方の文体と口調の違い。使い分けられるようになった。
どういう感情がどういう口調で表現されるか。自然な口調で感情を込めて話せるようになった。
「英語力=英語ペラペラ」ではない。ペラペラに話すには自分の意見がちゃんとあること、スピーチスキル、コミュニケーションスキルが必要。テレビやメディアに出てくる英語ネイティブはみんなペラペラですが、現実では英語ネイティブでも結構たどたどしく話すことがある。
不自然な言い回しをしても、自然な口調で話せば相手には自然に聞こえる。不自然な言い回しを不自然な口調で話せば「不自然な英語」に聞こえる。不自然な言い回しを自然な口調で話せば「独特の表現スタイル」に聞こえる。
より正確に母音子音を発音することより、現地の英語のリズムとアクセント(口調)で話す方が聞きやすい英語になる。特にアメリカ英語では強調しない部分は母音が曖昧でもOK。あと、「あ・い・う・え・お」のように音と音をはっきりと途切って話さず、「あ~い~う~え~お~」のように繋げて話す方がより自然。
英語の自然さと上手さは、発音の良し悪しより、英語っぽい声で話してるかどうかで評価されがち。男の場合、リラックスして、声を響かせる感じ。それと、力むと「あ・い・う・え・お」と言うみたいに途切れた (choppy) 話し方になる。
英語の聴き取りにおいて、自分がかなりの部分を「言葉の推測と予測」、「英語のリズム」に頼って聴きとっていること。おかげで英語の歌もかなり聞き取れるようになった。
様々なアクセント(訛り)の違い。アメリカ国内では南部、黒人、ヒスパニック訛りとか、国外ではイギリス、インド、オーストラリアとか。あと、外国人訛りの多様性もとても面白いです。
※追加:これはあまりペラペラではなかった頃(英語が話せるようになって7年目ぐらい)に分かったことです。

英語の意味を日本語で覚える必要はない。アメリカ留学5年目ぐらいに、必要に迫られ、新しい単語をコンテクストとして記憶するようになりました。つまり「こんな状況のときに、誰々が、こんな理由・気持ちで、こんな風に、○○という言葉を言って、自分はこう思った」のように英単語・フレーズが使われた状況を視覚・感覚を交えた実体験として記憶していました。いちいち辞書で調べている時間が無かったので「体験⇔英語」で単語の意味と用法を記憶してました。そうやって覚えた単語は、再び聞いたときには体験・経験的に意味が理解できました。話す・書く場合には、どの状況でどの単語を使ったらいいかが経験上分かりました。日本語や英英辞書で意味を覚えていた時にはできないことでした。結果、1日に5~30個のペースで新しい単語やフレーズを覚えはじめ、爆発的に英語の語彙力が伸びました。しかもそうやって覚えた言葉は最低5~6日忘れませんでした。